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    新作「揺らぎの絆」を公開しました。

    • 2017.03.03 Friday
    • 11:00

     

    2016年の10月から11月に掛けて書いていた16作目を
    本日夜ばらに公開いたしました。

     

    今回の話は、個人的に思い入れのある話になり、
    書いて良かったと思えたし、書いた事での満足感が強くありました。
    そもそもはアウトプットが続いて、インプットが不足していたので
    海外ドラマの「ハンニバル」を観た事からスタートでした。
    ハンニバル自体は、洗脳やメンタルSM的な要素が強く、とても楽しめました。
    ただ、洗脳系は既に自分で他作品で何度か取り上げていて
    改めて新作を洗脳テーマで書きたいかと考えるとそうでもありません。
    なのに、創作意欲はとても刺激されていました。

     

    「ハンニバル」のどこに引っかかったのかと考えた時
    主演のドクターハンニバルが、自分が壊れている事を認めて行動していて
    そこには何の抵抗も無かった所に、一番インスパイアされたのかな…と
    感じました。そしてそれを自分に置き換えてみた時、そろそろ私自身、
    自分が壊れている事を認めた方が、ずっと自由になれる気がしました。

     

    小説を書いている時に、あまり自己投影しないで書いてきましたが
    今回初めて、主役の宮部先生に自分を投影しました。
    もちろん小説として成立させるために、設定その他は全く違いますが
    性格や言動、そして壊れ具合加減にある程度自分を混ぜてみたら
    とても自分のカタルシス的開放感が味わえました。
    (そしてイヤな性格だなーと、楽しく眺めました)

     

    人工知能を間に挟んだのは、ここ1年くらいとても人工知能に
    興味を持っていて、記事を読み漁ったり、講演を聞きに行ったりしては
    まだ人間の味方になるか敵になるかの微妙な状態だと堪能しているので
    取り上げてみたかったのです。そしてその微妙な状態を育てているのが
    壊れている側の人間というコントラストが良いな…と。

    全体的に、作り手側の自慰小説的作品で申し訳ない一作ですが、
    楽しんでいただける(か、呆れるか)と嬉しく思います。

     


    今月より本職がまた繁忙期に入ってしまい、6月までは
    新作には取りかかれませんが、12月にWeb用に書きかけている話の
    続きを、まずは合間を見つけて書こうと思います。
    次の公開は、時期が読めない事をご容赦ください。

     

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